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東京に住んでいると、身近に感じられる歴史って徳川幕府以降なんです。江戸、明治、”GHQが入ってた建物なんだよー”といった感じの戦中、戦後、みたいな。古いところでいくと平将門の首塚くらい?

と言った感じで、歴史は教科書の中の話であって、あまり身近なものではなかったんです。

しかし、三重県に移住して思ったのが「歴史が身近にあるな~」ってこと。

近所にある北畠具教の館跡。

「北畠ぐきょうって誰?・・・(ネット検索して)ぁあ、これで”とものり(具教)”って読むのか・・・」

織田信長に暗殺されたらしい。

ということは江戸幕府の前か。。。古いじゃん・・・てな。


大台町には「熊野古道伊勢路」も通っていますが、熊野古道なんてのも江戸よりはるか昔からの話。それが身近にあるのです。

3年前、協力隊を始めた頃、情報発信するネタを探している中で、熊野古道をネタの一つに挙げていました。

『熊野古道伊勢路』でネットを検索すると、トップに出てくるのがこのサイト。

かなりやる気を感じるサイトです。

そして、ここの「コース紹介」のページを開くと、

女鬼峠(めきとうげ)の次は三瀬坂峠(みせざかとうげ)になってます。

そう、多気町の次、大紀町にワープしているのです。

どういうこと? 大台町、無いの?

当時、役場担当者に質問したのを覚えています。

「大台町はやる気無いから。」

「えっ? そういう感じ?」

大人の事情・・・的・な?・・・

しかし、道を歩いていると、いたるところに看板と旗が立っています。

これを目印に歩いていくと、結構迷わず目的地までたどり着けます。

こんなところ、入って良いの? 人の家じゃない?

と思うようなところでも、突き当りに旗が見えているので、行ってOK!、という判断ができます。

この旗、中には真新しいものもあり、ちゃんとメンテナンスされていることがわかります。

役場の人はやる気が無い、って言ってたけど、結構ちゃんとしてるよな~、と思いながら歩いていました。

で、この看板や旗、最初はてっきり観光協会がメンテナンスしているのかと思っていましたが、違っていました。実はそれをやっていたのは

大台町ふるさと案内人の会

という組織の人たちらしい。ということがわかってきたのはそれから1年くらい経った時でした。それから、知れば知るほど、彼らはいろいろなことをやられていることがわかりました。看板や旗のメンテナンスはその中の一つ。観光客等へ熊野古道伊勢路伊勢国司北畠氏の史跡を紹介したり、地域の伝統文化や習俗、信仰を辿ったり、地域の学校と連携して生徒の地域学習の支援をしたり。。。

もっと彼らの活動をアピールしなければ。

地域の歴史というのはその地域だけに与えられた宝。宝は磨けば輝くけど、磨くのをやめてしまえば輝きを失ってしまう。大台町に移住した時に何人かの人に「こんな何もないところによく来たね~」と言われましたが、いやいやいっぱいありますよ、と言い返したい。『手付かずの景観』は海外でもたくさんあるのですが『人の手が入った景観』というのは実はそれほど多くない。『ストーリー(物語、歴史)がある景観』、そのストーリーを聞きながら景色を眺めるとまた奥深い感動があります。ジブリ映画(宮崎駿監督)の『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』が好きなのですが、これらの映画では人工物を自然が飲み込んだ世界が描かれているではないですか。まさにジブリの世界なのですよ。

私(井坂)は3年間、大台町の魅力を探していろいろ撮影してきましたが、実は彼らの活動とかぶっている部分が多いということに気づきました。私が撮影したドローン映像、いままでケーブルテレビでしか観れなかった映像も再編集され掲載されています。

大台町ふるさと案内人の会公式サイト

ぜひ、ご覧ください。