みなさんこんにちは!大台町キャスターマミです!
春が近づき、徐々に暖かい日が増えてきました。
行楽シーズンの到来に向け、今回はある滝をご紹介!
大杉谷登山道の手前にあり、気軽に立ち寄れる絶景スポット「六十尋滝」(ろくじっぴろたき)について調べました!
「六十尋滝」の尋って何?
まずは名前の由来について。
「尋」というのは、長さの単位。1尋=150cmです。
60尋=90mということですね!
天文10年(1541年)、付近の地図の作成が行われた際、滝の上から網を下げて長さを計ったそうです。すると、約60尋と計測されたことから、この名前が付けられました。
現在では、当時の半分くらいの高さとなっていますが、間近で見るとその迫力に圧倒されます!!
六十尋滝の計測が行われたのはなぜ?
さて、1541年に地図が作られたのには理由があります。
三重県伊勢市にある伊勢神宮。正式には、「神宮」と言います。20年に一度社殿を作り替える「式年遷宮」の制度が確立したのは、第40代天武天皇の時代。
第34回式年遷宮までは内宮・外宮の背後にある山「神宮林」からほとんどの御用材が伐り出されていましたが、1回の遷宮で使用されるヒノキは1万本以上であるため、神宮林のヒノキが不足し始めました。
そこで、御用材を切り出す山、御杣山(みそまやま)に新たに大杉山が定められたため、地図が作られ、滝が発見され落差の計測が行われました。
大杉山のヒノキが伊勢神宮の御用材として使われていた
大杉山が御杣山として利用されたのは、寛永6年(1629年)の第41回式年遷宮に始まり、慶安2年(1649年)、万治2年(1659年)、寛文9年(1669年)、元禄2年(1689年)の第46回式年遷宮までの5年間、そして、100年後の寛政1年(1789年)の計6回でした。
美濃ではないのに美濃ヶ谷
六十尋滝が流れ落ちる谷は、「美濃ヶ谷」と言います。この名前にも由来があります。
大杉山から御用材が切り出される直前の第40回式年遷宮では、外宮用材として美濃国のヒノキが使われていました。
第41回の遷宮にあたり御用材を伐り出すために美濃国の杣人たちがこの山に入山したことが、美濃ヶ谷と名づけられた由来となりました。
最後に、滝の前で記念撮影もオススメ♪
私も撮ってもらいましたよ。
歴史ある地の迫力の滝!
水の音に耳を傾けると、自然が何かを語りかけてくれるかもしれません。
【六十尋滝】紀勢道大宮大台ICから国道42号経由35km50分(三重県多気郡大台町大杉)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪