Pocket

Vol.86 小掠(おぐら) 悟(さとる)さん(泉)

今月は、地元大台町でゆず農園である“小掠農園”を営む小掠悟さん(68)をご紹介します。
 
 
愛情いっぱいの小掠農園
 
「ゆずは獣害被害も少ないから育てがいがあるし、大きな機械も使わなくていいから育てやすいんよ」と優しい語り口で話してくれた小掠さん。
大台町の特産品のひとつであるゆずを20年ほど前から無農薬で育て始め、特産品加工施設である株式会社宮川物産に毎年出荷しています。農業をするにあたり、獣害に強いものはないかと探していたときにゆずと出会い、やってみようかなと10本ほど植えられたのが小掠農園の始まりだそうです。そのうち初めは5本が残り、今では150本ものゆずの木を育てられています。
ゆずの栽培はそんなに手間もかからないし、意外と簡単だと言う小掠さんですが、剪定をしたり、枝が上に伸びないように下に引っ張って固定したり、木になるトゲを切り落としたりと、さまざまな手入れには手を抜いていません。これらの作業が苦にならないのはやっぱりゆずが好きやからかなと話されました。
ゆずの収穫時期は10月下旬から11月下旬であり、毎年ご夫婦で収穫作業をしており、重さは4トン余りにもなるそうです。ゆずは前の年が豊作だったら次の年は少なめになるというように隔年で収穫量が変わります。今年は豊作の年のためたくさんの実をつけていました。
 
 
ゆず栽培をもっと盛んに
 
 小掠さんは大台町でのゆず栽培の先駆者であるため、昨年度作成したゆず栽培マニュアルにお力添えをいただきました。また、地域の方から栽培の仕方を相談されることもあるそうで、「自分が栽培を始めた当時は、これほど大台町でゆず栽培が盛んになるとは思っていなかったから、相談してもらえるのはつながりを持てるし嬉しい」と話します。
最後に、大台町にとってゆずはどのようなものかをうかがうと、「生産者も増えてきているし、宮川物産の加工施設も新しくできるからあと10年もしたらすごいことになるんちゃうかな。いずれは、“大台町はゆずの産地”と言われるようになってほしいな」と答えてくれた小掠さんは、まるで我が子のことを話しているようでした。