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個人的に「映像」という言い方は好きじゃない。
映像というと静止画も動画も両方含まれているように聞こえるから。
静止画と動画は撮影方法は違うし、表現の仕方、表現したい内容がまったく違います。
静止画が上手に撮れるからって動画が上手に撮れるわけではないし、その逆もしかり。
静止画と動画を同じような土俵で話しかけてくる人がいるのですが、私としてはいつも「静止画と動画は別もんだ!」、と心の中で叫んでいます。
という話をある人に話していたら「最近では映像=動画のことを指しているから、映像でいいじゃん。」と言われ、そんなものかなぁ。。。と思い自分も映像という言葉を使い始めています。
ということで映像の話。

一昨日(11/22:水)に撮影した川添(かわぞえ)小学校・大平山(おおひらやま)登山の映像を編集しDVDにして川添小校長のところに持っていきました。非常に喜んでくれましたが、これから各先生や児童、保護者等への確認があるので、その映像そのものを当ブログで紹介できるのはちょっと先になります。しばしお待ちを。
川添小に寄った後に、大台町ふるさと案内人の会の溜まり場である「ラ・メール」という喫茶店に寄りました。
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大台町ふるさと案内人の会とは、熊野古道伊勢路等の歴史遺産、史跡を案内する観光ボランティアの集まりです。
今回の川添小・大平山登山では、お手伝いという形で何人か参加されていました。
事前に登山道を点検したり、山頂で子どもたちに温かい豚汁を食べさせるために鍋や材料を運んだり、子どもたちの楽しい思い出作りを支えていました。

(鍋やコンロ、食材などを手分けしてリュックに詰め込む。の図:下写真)
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この人たちにも今回のDVDを見てもらおうと、彼らの溜まり場に初めて行ってみました。

すると中はカメラ博物館。
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8ミリフィルムのカメラや映写機が並んでいます。ここに出ているのは一部。他は倉庫に眠っているそうです。
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「うち(井坂)の親父も8ミリフィルムから入っているので、8ミリフィルムは良くみてましたよ。」
と言うと、上野さん(大台町ふるさと案内人の会顧問)の話が止まらなくなりました。
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(井坂)「うちの親父、でんでんムービークラブだったので、私が小学生の時にクラブの集まりとかに連れて行ってもらいましたよ。」
(上野)「えっ? でんでんムービークラブ? 知ってる知ってる!!。何人か知ってるよ。いくつくらい?」
(井坂)「昭和10年生まれです。」
(上野)「同い年だ。おれも昭和10年生まれ! どっかで会ってるかもしれないなぁ。」
ちなみに、でんでんムービークラブとは、電電公社(現:NTT)内で8ミリ好きが集まった社内クラブ。上野さんは電電公社ではなかったですが、8ミリ作品のコンテスト等で良く一緒になったとのこと。
(井坂)「もう8ミリの機材は全部引き払って今はビデオばかりですね。ビデオサロンが愛読書です。」
(上野)「そうそうビデオサロン! あれ読んでるとどんどん機材が欲しくなっちゃうんだよなぁ。」
てな感じで話が進み、
上野さんの作品「明石海峡」を視聴。
すごい、ちゃんと校正台本を作ってから撮影に入り、BGM、ナレーションもしっかり入れている。
でわでわ、私の作品も見てください、ということで今回の大平山登山のDVDを観ていただく。
すると、
(上野)「おー、ちゃんとカット割りしてるね(登山口入り口で「大平山」の看板を差し込む)」とか
(上野)「フォローができてる(歩く子どもたちと一緒になって歩いて撮影。子どもたちを写すカメラフレームはそのままで背景が動いているように見える撮影方法)」など、
専門的なご指摘が次々と。実際やると意外と難しいんです。私はジンバル(スタビライザーという人もいます)という機材を使っちゃってますけどね。
一般の人が映像を評価する際、テレビの映像と比較するので簡単そうに見え、ふーん、で終わってしまうことがしばしば。静止画(写真)の場合は自身でも撮影するので比較対象が「自分」ということでハードルが低いのですが、映像(動画)の場合は比較対象がプロ・カメラマンなのでその時点でハードルが上がっています。
8ミリフィルムは1本のフィルムでせいぜい3分(いろいろあります)しか撮れないし、現像しないとプレビューもできないので、8ミリフィルム出身の人は映像や構成をしっかり頭に浮かべながら1カット1カット本当に大切に撮影していきます。そういう人からのご指摘はなかなかうれしい。
たった10秒の映像でもその中には時間軸があり、その時間に沿って物語があるのです。一瞬を切り取る静止画とは違います。静止画はまた静止画で一瞬の中に物語を凝縮する、という奥深いものがありますが。

ということで冒頭の話になりますが、私としては映像(動画)が語れる人が大台町(三重県)に居る、ということだけで嬉しくなりました。
大平山登山では、おじさんたちがやけにドローンに食いついていました。子どもたちよりもはしゃいでいたのではないか、っていうくらい。
ここへ来てその意味を知りました。
この人たちは自ら映像を制作する人たちだったんですね。
自主映画を作りたい!とか思っている人はここを訪れてみてはいかが。
メニューはコーヒーしかないけどね。

三重県多気郡大台町粟生
Ao, Odai-cho Taki-gun, Mie, 519-2428, Japan